15年前に愛知県豊田市に乗馬クラブをオープンさせ、少しずつ会員が増え、順調な滑り出しかと思ったときに頭を悩ませたのは、毎日出てくる馬糞の処理でした。この地域では、ここ何十年と馬が近くにいる環境ではなく、地元の農家に声をかけても「いや〜馬糞かぁ…どんなものかわからんからなぁ…」と断られるばかり。
しかし北海道の広大な畑では、牛糞よりも馬糞が多く入れられていることを聞いていましたので「理解してくれる人にもらってもらえばいい」と、地元の方の紹介で、家庭菜園などを個人でしている畑に試験的に入れたのが最初です。
オープンから2年経つころには馬も25頭を超え、毎日排出される馬糞の量は増えましたが、そのころから馬糞の効果が口コミで広がり「うちの畑にも運んでほしい」という声が出てきたのです。
そこで私たちは毎年馬糞を入れている畑を調べ始めました。なぜ土壌が柔らかくなるのか。なぜ野菜が元気よく美味しく育てられるのか。一度馬糞を入れた農家はなぜ毎年、使いたいと思ってくれているのかなど、実際に現場を見て、土を触り、そして成分を調べました。
すると馬糞には、大きく土壌改良ができる能力を持っていることが解りました。
農地再生と馬糞…これは一つのビジネスチャンスではないか。未使用の農地を使い、馬糞で土作り。出来た土で新たなブランド商品生産も可能。小規模の畑からでも、よい物ができれば豊田の農業に貢献できます。
じっさい、今まで野菜嫌いだった子供達が、馬糞だけで育てたトマトやきゅうりをガツガツと食べる姿を見て、確信しました。
よい土を作り、美味しい野菜を作れば、きっと喜んでくれる人が増える。ビジネスと社会貢献、食育にいたるまでを一貫して行なうにはゼロから出発しよう。そんな桑原社長の思いから、新しく、この会社を設立することとなりました。
これが「運馬の土」造りのきっかけになりました。
20L 袋詰め : 1050円
軽トラックで取りにきていただける場合、1車3150円
配送の場合、2t車 8400円(弊社より10km圏内の場合)
10kmを超える場合はご相談の上配送料を決めさせて頂きます。