乗馬クラブで大量に排出されるボロ(馬糞)。これを有効活用できないか…と、私たちは長年模索をしていました。これまで近隣の農家に無料で提供していましたが、高齢化も進み、作付けも、肥料の使用量も減り、引き取ってくださる方が少なくなってきました。
「馬糞で肥料を作りたい!」と農業委員会に相談をしたところ、農地バンクの存在を知りました。調べてみると私たちの地元、豊田市だけでも、使用していない農地が沢山あるのです。これが元々、畑だったのかと思うくらい荒れた雑木林のような土地も含めて…。休耕田や作付け放棄の土地の有効活用ができるかもしれません。
農地再生と馬糞…これは一つのビジネスチャンスではないか。未使用の農地を使い、馬糞で土作り。出来た土で新たなブランド商品生産も可能だし、小規模の畑からでも、よい物ができれば豊田の農業に貢献できます。じっさい、今まで野菜嫌いだった子供達が、馬糞だけで育てたトマトやきゅうりを、親御さんもびっくりするくらいガツガツと食べる姿を見て、確信しました。
よい土を作り、美味しい野菜を作れば、きっと喜んでくれる人が増える。ビジネスと社会貢献、食育にいたるまでを一貫して行なうにはゼロから出発しよう。そんな桑原社長の思いから、新しく、この会社を設立することとなりました。